パワハラ上司がパワハラ上司だった理由
「家に帰ったら0時からウェブミーティングな」
どうも、しーあです。
この明らかにパワハラの塊の発言は前職の上司から何度か言われた言葉です。
自分は前職では人材派遣のブラック企業に所属し、通信業の販売員をしていました。運が悪いことにその上司は、会社の上司でもあり、通信業の営業でもありました。
この上司は普段からパワハラ発言は当たり前で、一部の部下からはお金を借りるようなクズでした。しかし、尊敬できる一面もありました。
今回はその上司(以下K)について、2つのことをお話しさせていただきます。
- なにが尊敬できるのか
- なぜパワハラをしていたのか
1.なにが尊敬できるのか
そのKのことは今でも大っ嫌いです。
定時で上がろうとしたら嫌味を言うか怒鳴るか、そして帰らせてくれない。帰らせてくれたとしても、帰ってから深夜にアプリを使ってウェブミーティング。バカとか無能とかは当たり前にいってくる。今考えるとよくあんな上司の下で2年も働いていたな・・・笑
しかしそんな血も涙もなかったKにも、たった1つだけ尊敬できる点がありました。
それは仕事に対する責任感です。Kの仕事のときの責任感は前の職場の人たちの中では間違いなく1番でした。無論、パワハラの頻度も質も1番でしたが。笑
通信業のノルマは明らかに異常な数値ばかりでした。
そのせいで初めからあきらめている人も多かったのですが、Kはその目標に向けて毎回全力で取り組んでいました。私たち部下に指示と罵声を飛ばしながらも、自分でも動いていく人でした。定時で帰らせないのも、深夜にミーティングをやるのも、そのめちゃくちゃなノルマを達成するためでした。パワハラなどで次々と同期はやめていきました。もちろん上司への文句を言っていた人もいましたが、責任感だけはすごいという人も多くいました。
やり方はともかく、Kの責任感だけは今でも尊敬しているし憧れている面もあります。
2.なぜパワハラをしていたのか
前述のとおり、たくさんのパワハラをしていたKですがなんであんなにパワハラをしていたのでしょうか。
そんな性格だからや職場の環境が悪かったで片づけることもできますが、それだけではないと思います。それでは自分の考える仮説を2つお話しします。
仮説1・周りに自分と同じレベルを求めた
前職はかなりブラックだったので、出世したとしても給料は雀の涙も上がりませんでした。どんなに実力があって出世したとしても、何もできない人と給料はほとんど変わりませんでした。Kは販売員とは思えない売り方でしたが実力はありました。そんなKからすると、ほぼ同額の給料をもらっているのに自分より仕事ができない人は不快だったのかもしれません。
仮説2・もっと酷い職場を知っていたから周りがあまちゃんに見えた
何度かそんなKとパワハラという名の個人面談をしましたが、Kは前にもっと酷い環境で営業を行なっていたそうです。そこで心が折れて転職したという話も聞きました。そんな過酷な環境を知っていたからこそ、今の環境で弱音を吐く人間を奮い立たせようとしていたのかもしれません。
ちなみに私が前職を辞める時には、同じグループにいた同期は一人も残っていませんでした。それどころか後輩も半分以上いなくなっていました。
Tのさらに上の上司には、みんなが辞めないようにフォローする役割をしてくれと言われたこともありました。まあこれに関しては辞めたいといったときに言われたのでTの上の上司の頭はお花畑だとも思いましたが。笑
今の職場ではパワハラどころか残業すらなく、休みの日に拘束されることもありません。正直言って天国みたいな環境です。しかしこんな環境に文句を言う人がいたら、Tを知らない私がいたら、もしかしたら私はそのTのようなパワハラ上司になっていたかもしれません。